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【ドイツ】内田篤人、復帰戦を振り返る。「どんどん良くなっていきそう」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 しかしその直後の14分、シャルケは隙を見せてしまう。フランクフルトの左サイドからの攻撃を一旦遅らせ、守りを固めたかに見えたが、左サイドバックのオツィプカがアーリークロスを挙げる。これがゴール前でフリーになっていたアイグナーの頭にピンポイントで合い、同点弾となった。

 乾は前半のうちに見せ場を二つ作った。ひとつは21分、中央に自分で仕掛けていき、相手をかわしペナルティエリアに侵入したものの、倒されてしまったシーン。

「抜けたのはまぐれだったけど、そのあと倒されてしまって。ファウルじゃないっていうならファウルじゃないんだろうけど、悔しいです」と、振りかえった。

 もうひとつは前半終了直前の42分。左サイドから中央へ少し仕掛けたところからの乾のスルーパスにアイグナーが反応するが、シュートはGKに阻まれた。

 どちらも乾らしさが光るプレイだった。一時は不調に陥っていた乾だが、だいぶ復調しているようだ。内田はこの日の乾を冗談まじりに称えた。

「どうしてもオレがつかめないところに下りていって、スルーパスをだしたりする。セレッソ出身の選手はボールをもらう場所がいやらしいですね。香川、清武、乾......と。(チェックに)行ってもいいんだけど、そうするとサイドバックが上がってきちゃうんで僕がつききれないというか。一個引いてもらいながら、というの(が乾のプレイ)ですね」

 一方の内田も復帰戦としては上々というところだろう。味方との連係でサイドの縦の攻撃は封じた。

「ボランチも来てくれてたから、中に行かせれば大丈夫だと思ったんだけど、思ったよりも相手にやられた。もう少し連係がよくなればなと思う。個人的にはどんどん良くなっていきそうな感じ。まあ、勝てれば良かったけどね」

 結果は1-1のドロー。だが表情の明るさが、満足度を物語っていた。

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