【ドイツ】内田篤人、復帰戦を振り返る。「どんどん良くなっていきそう」
乾貴士(フランクフルト)と競り合う内田 11月3日のホッフェンハイム戦でドイツでの初ゴールを決めた内田篤人だが、その直後6日、チャンピオンズリーグのアーセナル戦で右太もも裏の肉離れを起こしてしまう。
当初は「ほぼ前回と同じ場所」と説明したが、詳しく聞いてみると同じ右太もも裏ではあるが少々位置がずれているのだという。全く同じ部位ではないとはいえ、再発の多い筋肉系のケガだから用心にこしたことはない。
実は21日のチャンピオンズリーグ、オリンピアコス戦前には、すでに実戦練習にも復帰していたそうだ。指揮官から状態を打診され、自ら「90分は厳しい」と申し出たのだと言う。「大事な試合だから出たかったけど......」と、苦しい判断だった。
体が動いただけに、試合をすることへの渇望感は高まっていたのだろう。24日のフランクフルト戦で先発復帰した内田はとても嬉しそうだった。入場すると相手選手と握手を交わし、そして先発メンバーで円陣を組み気合いを入れる。スタンドから「内田おかえり」というちょっとしたコールのようなものがかかると、軽いステップで走り寄り、拍手で応えた。対面する相手は今季すっかりフランクフルトの顔となった乾貴士だった。
3日前のチャンピオンズリーグの疲れが残るのか。シャルケの動きは少々鈍い。対照的にフランクフルトは前半から畳み掛けるのが身上。ボランチの配球から、前線が巧みに入れ替わりながら、流動的にゴールに迫る。
だが、先制点はシャルケだった。12分、ドラクスラーとホルトビーがプレスに行きボールをカットすると、そのままホルトビーがゴール前に仕掛けていく。前線に走るフンテラールへパスを通すと、フンテラールはディフェンダーの間から、冷静にシュートを放ちネットを揺らした。
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