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【オランダ】大津祐樹、初スタメン「本当に今、スタートに立った」 (3ページ目)

  • 中田 徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 この試合を観戦していたセフ・フェルホーセン(元名古屋監督・現VVVアドバイザー)は、「アグレッシブな姿勢がよかった」と、大津のことを誉めていた。その一方で、フェイエノールトの番記者たちは、「今日の大津は何もしてなかったじゃないか」と口を揃えていた。大津に対する採点は、デ・テレフラーフ紙が『5.5』、アルヘメーン・ダッハブラット紙が『5』(ともに10点が最高評価)に過ぎなかった。

 大津も、フェルホーセンも、新聞の採点も、どこにも嘘はない。大津は徐々にオランダのサッカーに慣れてきたし、アグレッシブな姿勢も見せた。しかし、せっかくの『競走馬のような足』は炸裂せず、右ウインガーとしては少し物足りないプレイだった。オランダの新聞の採点は非常に公正なものだろう。

「ファウルされなければ、ドリブルで抜けられそうな場面が何回もあった。もっともっとチャンスを作っていけると思います。本当に今、スタートに立ったと思うんで、ここからが勝負です」(大津) 

 這い上がってきた先人たちのように、大津祐樹にも同じ道をたどって欲しい。 


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