【Jリーグ】将来の日本サッカーも楽しみだ! 水沼貴史&平畠啓史が推す若手イチ推し選手 (4ページ目)
【グラウンダーのクロスがいい】
水沼 僕からはもうひとり。名古屋の森壮一朗(DF)。出場数は少ないんですけど、スケールが違う。望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)や関根大輝(柏レイソル→スタッド・ランス)が出てきた時もその感じがあったんですが、今後どうなるか。攻撃の迫力とか、ヘディングでの得点力とかすごいんです。
平畠 あそこまでのスケールを出せるのはなかなかですよね。
水沼 若くても「すいません!」という感じではなく、「俺がここまで走るからボールをください」みたいな。
平畠 サイドでは1対1を迎える場面が多いですが、相手に「こいつは結構やりそうだ」と思われる雰囲気を出していますよね。
水沼 グラウンダーのクロスを入れるのもうまいです。精度が高い。僕は、クロスは入れる場所が大事だと思っていて、相手DFやGKがいてグラウンダーのクロスとなった時に、どの場所に入れるかでボールが引っかかるか、引っかからないかが全然変わってくるんです。
森はそれを判断して、ドリブルしながらクロスを入れられるのがいい。止まっているボールをちょっとずらしてクロスを入れるのはみんな大体できるんです。でも、あのプレーのスケール感で走りながら入れられるのはいいですね。
平畠 キックのスピードがどれくらい出せるかにもよりますけど、それを含めてどこにクロスを入れるかの判断もセンスだと思います。
著者プロフィール
水沼貴史 (みずぬま・たかし)
1960年5月28日生まれ。埼玉県出身。浦和南高校、法政大学で全国優勝を経験。JSL日産自動車でも数々のタイトルを獲得し、チームの黄金時代を築いた。日本代表では国際Aマッチ32試合出場7ゴール。Jリーグスタート時は横浜マリノスで3シーズンプレー。引退後は、横浜F・マリノスのコーチや監督を務めた。現在は解説者として活躍中。
平畠啓史 (ひらはた・けいじ)
1968年8月14日生まれ。大阪府出身。芸能界随一のサッカー通として知られ、サッカー愛溢れる語り口が人気で、多くのサッカー関連番組の出演中。平畠啓史Jリーグ56クラブ巡礼2020 日本全国56人に会ってきた」(ヨシモトブックス)など、サッカー関連の著書も多い。
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