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川崎フロンターレ・小林悠が大学時代、サッカー部の先輩に向かって「ちゃんと部活やれよ!」と言った理由 (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke

 だから今、大学での4年間を振り返って、2部リーグでよかったなとも思います。チームが弱かったから、強くなるためにたくさん考えたので。だって、自分がプロになるためには、一緒にプレーする周りにもパワーアップしてもらわなければいけないですからね。それに、パスが来なければ、FWはゴールを決められないですから。

 そう考えると、自分だけがよければいいではなく、周りをまとめて、チーム全体をよくしていこうと考えるきっかけになっていたなと思います」

 大学生活最後の2009年は、度重なるケガにより、リーグ戦にはほとんど出場できず、プレーでチームに貢献することはできなかった。

 しかし、小林の熱量は周りにしっかりと伝わっていた。なぜならその年、拓殖大は2部リーグで2位になると、翌年の1部リーグ昇格を決めた。それは紛れもなく、あきらめの悪い小林が意識を変え、訴え、周りを巻き込んだ成果だった。

(つづく)

◆小林悠・3回目>>大学4年間、居酒屋のバイトリーダーで学んだこと


【profile】
小林悠(こばやし・ゆう)
1987年9月23日生まれ、東京都町田市出身。麻布大学附属渕野辺高(現・麻布大学附属高)時代は2年連続で選手権に出場し、拓殖大では在学中に水戸ホーリーホックの特別指定選手としてJリーグデビューを果たす。大学卒業後の2010年から川崎フロンターレの一員となり今シーズンで16年目。2014年10月のジャマイカ戦で日本代表デビュー。国際Aマッチ出場14試合2得点。川崎に4度のJ1優勝をもたらし、2017年にはリーグ得点王とシーズンMVPを受賞する。ポジション=FW。177cm、72kg。

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著者プロフィール

  • 原田大輔

    原田大輔 (はらだ・だいすけ)

    スポーツライター。1977年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌『ワールドサッカーグラフィック』の編集長を務めたのち独立。Jリーグを中心に取材し、各クラブのオフィシャルメディアにも寄稿している。主な著書に『愛されて、勝つ 川崎フロンターレ「365日まちクラブ」の作り方』(小学館クリエイティブ)など。

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