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【クラブワールドカップ】「とんでもなく疲れた...」インテルの選手たちが語る浦和レッズ戦 (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

【「こんなところで敗退してはいられない」】

 後半途中から入ったDFアレッサンドロ・バストーニもこの勝利はうれしかったようだ。

「タイムアップの笛が鳴った時、僕はラウタロに向かってこう言ったんだ。『肩の上にのしかかっていた大きな岩を取り除いたみたいだ』と。この試合は、これまで戦ったなかでも特に難しい部類に入る。その理由は、まずはこれほど早く失点するとは予想していなかったこと、第二に本当にハードな戦いだったこと、第三に幸運の女神があまりインテルに味方してくれていなかったことだ。

 結果は試合の内容を反映していないと思う。われわれは完全に試合を制していた。彼らには2回か3回のチャンスがあっただけだ。しかし今日、われわれのシュートはゴールに入りたがっていないようだった。もちろんそれは浦和の奮闘のせいでもあり、われわれを苦しめたことには拍手を送る。われわれに汗をかかせ、走らせ、困らせた。つまり今日、インテルはひとつの障害を乗り越えた。予想していなかった障害だ。浦和はいいプレーをしたし、何人か危険な選手もいた。でもインテルはこんなところで敗退してはいられない」

 最後にキャプテンのラウタロ・マルティネス。彼とは個人的には話せなかったが、共同の会見ではこんなことを言っていた。

「ヨーロッパ以外のチームと対戦する試合はみんなこんな感じだ。僕は南米出身だからわかる。とにかく彼らは全身全霊で向かってくる。だから僕たちもそれに誇りを持って対峙しないといけない。だが、謙虚さと苦しむことも同時に受け入れないといけないね。この試合でインテルにはまだまだ改善の余地があることがわかった。時には汚いプレーをすることも必要になる。こういう短期決戦ではえてしてそれが勝敗を分けるんだ」

 一方、浦和のマチェイ・スコルジャ監督はこの日の試合を振り返り、「われわれが犯した間違いは少なかったが、大きかった。このミスがインテルに勝利をもたらした。ただ60分間は、世界は勝っている浦和を見た。インテルを苦しめるいいチームと思ったことだろう」と語っている。

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