【クラブワールドカップ】土壇場で打ち砕かれた浦和レッズの夢 欧州CLファイナリストとの明白な差 (3ページ目)
昨季、左ヒザ前十字靭帯断裂の重傷を負ったカルボーニは、ようやく復帰を果たしたばかり。だからこそ、1点ビハインドで迎えた後半72分、今季にかける20歳が、どんな思いを抱えて交代出場のピッチに立ったかは想像に難くない。殊勲のカルボーニが語る。
「何カ月もケガで苦しんだあとに復帰し、チームに貢献し、勝利を持ち帰ることができたのがうれしい。確かにつらい時期はあったが、自信を失うことはなかった。監督が今日、このチャンスを与えてくれたので、最大限に応えようと努力した」
確かにインテルは、何人もの主力を欠いていた。ピッチに立った主力選手にしても、コンディションは万全に程遠いものだった。
だがそれでも、浦和がインテルに敵わなかったのは、選手層の厚さやハイレベルなポジション争いといった言葉では説明しきれない、あらゆる面での明白な実力差としか言いようがない。
「彼(カルボーニ)はすばらしいサッカー選手、彼がどれほど苦しんできたかを知っているので、笑顔を取り戻してくれてうれしい」(アスラニ)
復活を期す若きタレントが、高いモチベーションでチャンスをものにし、浦和の希望を打ち砕いた。
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