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【Jリーグ】キャンプを見て確信! 今年躍進が期待できるクラブはココだ

Jリーグのキャンプでわかった今年の注目クラブ 前編

2月中旬のJリーグ開幕に向けて、1月は各クラブが海外、国内でキャンプを行なった。なかでも最も多くのクラブが集まった沖縄県の各キャンプを取材したライターに、「キャンプの様子で確信した、今年期待のクラブ」を挙げてもらった。

沖縄キャンプで指導する京都サンガF.C.の曺貴裁監督 photo by Rokukawa Norio沖縄キャンプで指導する京都サンガF.C.の曺貴裁監督 photo by Rokukawa Norioこの記事に関連する写真を見る

【強度の高さやスピードを感じたクラブ】

池田タツ(サッカーライター)

京都サンガF.C

 京都サンガF.C.の沖縄キャンプは、那覇の中心街から車で30分ほどの郊外にある東風平運動公園で行なわれた。ところで「東風平(こちんだ)」と読めただろうか? 沖縄の地名は、県外の人間が一発で読むのはなかなかに難しい。

 曺貴裁監督の練習はいつ見ても面白い。キャンプ序盤でコンディションを上げていく段階でも、ちょっとしたウォーミングアップでも、その日のテーマが隠れている。練習最後の実戦を想定したトレーニングを見て、ようやくその日のテーマがわかったりする。何気ない最初のウォーミングアップから、最後の実戦形式の練習まで同じテーマでつながっているのだ。

 テーマは練習前に選手には伝えられていないようで、練習後選手に話を聞いてみると、そのテーマにはっきりと気づいている選手、なんとなく気づいている選手とグラデーションがある。しかしテーマに気づいていようと、気づいていまいとあまり関係ないのかもしれない。なぜなら、どちらにせよそのシチュエーションに対する動きは練習のなかで身についているからだ。テーマを知ること自体が目的ではないのである。

 京都のキャンプでのトレーニングマッチは強度が高い。キャンプ中のトレーニングマッチとは、たいがいがお互いケガをしたくないという理由でぬるくなりがちだ。たが今年の京都のトレーニングマッチも、審判がコントロールするのが大変だろうと思うぐらいに、激しいプレーを見せていた。

 京都と同じくキャンプのトレーニングマッチで強度が高いのがFC町田ゼルビアだ。この2チームがJリーグのトレーニングマッチの意識を変えていっている最中だ。今年は両チームのトレーニングマッチが組まれたのだが、残念ながら非公開となってしまった。

 曺貴裁監督が率いて5シーズン目になる2025年は、いよいよ躍進の時を迎えた。昨季途中に大熊清GMが就任し強化部も整った。昨季リーグ後半戦3位の成績を見れば、今季は念願のひとケタ順位はもちろん、それ以上の結果を期待したくなる要素が揃っている。

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