高校サッカー選手権「PK戦で涙」流経大柏が示した高い人間性 悔しさはあっても後悔はない (4ページ目)
【高校サッカー界のトップランナー】
2020年に高校サッカー界の重鎮・本田裕一郎前監督から流経大柏を引き継いだ榎本監督は、感慨深げに振り返った。
「前任の本田先生が5つの星をつけましたので、そこにひとつでも足していけるような、そういうものを追い求めていこうと思っていますが、今、監督をまかせていただいているなかで、自分らしく、また新しい流経っていうものをこれからも作っていこうっていうふうに思っています。そういう意味では、少し手応えを感じているということです」
二度目の日本一にはなれなかったが、手にしたものは小さくない。伝統を継承し、進化を求める流経大柏は、今後も高校サッカー界のトップランナーであり続けるのだろう。
著者プロフィール
原山裕平 (はらやま・ゆうへい)
スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。
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