川崎フロンターレ退団発表の元フランス代表FWゴミスが日本サッカーに感心「驚くほどなんでもすぐに覚える」 (3ページ目)
【日本のフットボールの未来はとても明るい】
「(山田)新と(高井)幸大は、どちらも川崎の育成組織出身者だ(山田はユースのあとに桐蔭横浜大学へ進み、川崎に加入)。今はこのふたりがモデルケースになると思う。そして今後も川崎を筆頭に、日本から好タレントが輩出され続けていくだろう。
選手がヨーロッパに移籍する際、最初のクラブを吟味したほうがいい。多くの日本人選手はドイツを選ぶことが多いようだが、これは賢明だと思う。なぜなら、ドイツは日本に通じるところが多いから、ほかの国と比べると適応しやすいはずだから。いわばドイツは、ヨーロッパの日本のような国なんだ。
いずれにせよ、ひとつ覚えておいてほしいのは、日本にプロリーグができて、まだ30年くらいしか経っていないということ。イングランドやスペイン、ドイツ、そしてフランスといった国には、もっともっと長い歴史を持つリーグがある。彼らもその歳月のなかで、世代から世代へと貴重な経験を受け継いでいったから、現在の成功がある。
日本にも世界のトップレベルを知るフットボーラーはいる。彼らが次の世代へ経験を伝えていけば、いつか必ず目標に届く。私の言葉は信じていいと思う。日本のフットボールの未来はとても明るいよ。ふふふふふ」
魅惑的なスマイルを浮かべ、ゴミスはそう言って小さく笑った。嘘のなさそうな笑顔を見せる彼は、クラブの公式サイトの自己紹介で【最近の悩み】の項目に「(心配事)世界で戦争が続いている。終わってほしい」と記している。優しい心を持つゴミスは、日本のファンの振る舞いを好意的に見ている。
3 / 4