吉田麻也の哲学、佐野海舟のギャップ...御手洗菜々アナのサッカーの見方を変えた取材とは (4ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【選手のシュートを受けてみたい】

──スタジアムでのグルメ、「スタグル」も楽しみのひとつですよね。

 私、『KICK OFF!JAR(キックオフジャー)』という、各スタジアムで炊飯器片手にご飯のおともを探す企画をやっていまして。三協フロンテア柏スタジアムに出店していた「侍」というお店の「柏のからあげ」が、大きくてサクサクで、人生で一番おいしかったんですよ!

 ただ、大分トリニータの昭和電工ドーム大分にある「ぶんごや」の「中津からあげ」が、日本唐揚協会からあげグランプリ金賞受賞したと聞き、すごく気になっています!(笑)

──最後に、御手洗さんのような若い世代のJリーグファンを増やしていくために、何か考えていることはありますか?

 私、オタク気質なところがあって、一度ハマると、どっぷり浸かっちゃうんです。宝塚歌劇もそうですし、最近は『呪術廻戦』や『ハイキュー!!』などアニメや漫画にもハマっています。それと同様に、いわゆる"推し"の選手が見つかれば、若い世代は自ら深掘りして、ファンになってくれるんじゃないかと。そのきっかけとなる入り口をつくることが、今の私にできることだと考えています。

 プレースタイルでもゴールパフォーマンスでもなんでも、とにかく少しでもカッコいいと思った選手の、人柄や魅力を伝えることで、推しをつくるきっかけ作りやあと押しができたらいいですね。

──それを踏まえて、具体的に番組でやりたい企画はありますか?

 私がゴールキーパーになって、選手のシュートを身をもって体験する企画をやってみたいです。実際、ほとんど反応できずに身動きひとつできない可能性が高いと思いますが、プロの選手の技術やパワー、ボールの蹴り方一つひとつを自分の目で見て、体感する。それによって視聴者のみなさんが映像を通して体験してくれたら。それ以外にも、今後はピッチ目線からもサッカーの面白さを届けていきたいです。

前編<御手洗菜々アナをサッカーに惹きつけた本田圭佑の解説「近所のお兄ちゃんが隣で教えてくれる感じ」>を読む

【プロフィール】
御手洗菜々 みたらい・なな 
TBSアナウンサー。2001年2月14日、大阪府生まれ。関西学院大学卒業後、2023年にTBS入社。2023年10月からスタートしたサッカー番組『KICK OFF! J』(毎週日曜/深夜0時58分〜)のMCを担当。趣味はジャズダンスやフィギュア収集、コスプレ。特技はクレーンゲーム、たこ焼きづくり。

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