高校サッカー選手権展望 実力伯仲の注目校紹介 頂点に立つチームはどこか? (4ページ目)
【静岡学園には守備の強度を感じる】
森田 加えて、このブロックには静岡学園(静岡県)もいます。攻撃のイメージが強いチームですが、今年のチームを見る度に感じるのは守備の強度です。切り替えの速さやゴール前での粘りが徹底されている。
川口修監督が春先に「改善する力がすごく高くて日本一になった、4年前の代に近い。スペシャルな選手はいないけど、伸び代のある賢い子が多い」と言われていたのも印象的です。
――ほかに推したいチームはありますか?
森田 近年は全国大会から遠ざかっていましたが、今年の遠野(岩手県)は面白いです。1月の東北新人大会では2位にもなりました。MF昆野翔太選手(3年)など、遠野中時代から期待されてきた選手たちがいる代です。昨年から県外生の受け入れも始めており、「サッカーにかける熱量が地元の選手にいい刺激を与えている」と佐藤邦祥監督は話されていました。
土屋 開幕戦のカードである早稲田実(東京都B)と広島国際学院(広島県)の初出場対決にも注目しています。
インターハイで見た広島国際学院は、シュート1本を決められて負けたのですが、すごく攻撃的で面白いチームでした。対する早稲田実は堅守のチームで、東京都でも攻撃力のあるチームを無失点に抑えて勝っている。ホームに近い国立競技場でどれだけ、らしさを貫けるか楽しみです。
高校サッカー注目チーム紹介
神村学園 西村道人&名和田我空
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著者プロフィール
土屋雅史 (つちや・まさし)
1979年生まれ。群馬県出身。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。近著に「高校サッカー 新時代を戦う監督たち」(東洋館出版)
森田将義 (もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。10代の頃から、在阪のテレビ局でリサーチとして活動。2011年からフリーライターとしてU-18を主に育成年代のサッカーを取材し、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿を行なう。
◆【写真を見る】全国高校サッカー選手権 今大会の注目選手たち
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