高校サッカー選手権の注目校を紹介。連覇を狙う青森山田、走れる神村学園、タレント揃う履正社......。混戦を抜け出すチームはどこか (3ページ目)
【充実の履正社はベスト8越えなるか】
履正社をはじめ、過去上位進出の経験があるチームが集まったブロックこの記事に関連する写真を見る――次のブロックはどうでしょうか?
森田 履正社(大阪府)はいいブロックを引いたなという気がします。林大地(シント=トロイデン)が1、2年生の時にベスト8まで行っているんですけど、夏のインターハイも冬の選手権も準々決勝止まりなんです。
あとは、川崎フロンターレ入団内定のMF名願斗哉(3年)ですね。彼も見ていて本当に楽しい選手です。運んでいけるし、パスを出せるし、かっこいいし(笑)。
土屋 確かに、笑顔が爽やかですよね。
森田 華があります。夏以降は名願のうしろにいる徳島ヴォルティス入団内定の左SB西坂斗和(3年)も化けて、高校レベルでこの2人は止められない感じがしますね。
カギは初戦をどう乗り越えるか。東邦(愛知県)は、かつて市立船橋(千葉県)などで指導されていた石渡靖之さんが愛知東邦大で監督をされていたところ、チームが上向きになってきたタイミングで今度は高校も底上げをしてくれということで、インターハイ予選後に高校の監督に就任されたんです。そこから"市船らしい"守備の意識が出てきたんですよね。
最近はいい選手を獲得できていましたし、能力が高い子も各ポジションにいます。そういう子たちに守備意識を持たせて、手堅くやれば負けないでしょうということで勝者のメンタリティーを植えつけたんです。面白いタレントがいるので、1回戦は履正社優位と思われますけど、隠れ好カード。2年生で10番を任されているMF朴勢己は、相当能力が高いですよ。184cmで展開力もあります。
土屋 184cmで75kg。めっちゃがっちりしていますね。
森田 もともとボランチなんですけど、選手権予選からCBに入っているんです。DF小川エンハル(3年)も、横浜FMでエリートリーグに出場した経験があるんですよね。
土屋 小川エンハルも187cm。大きいですね。
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