101回目の高校サッカー選手権で頂点に立つのはどこか。昌平、前橋育英、大津......。優勝候補各校の戦力、注目選手をチェック (2ページ目)
【初出場の飯塚に注目】
松尾 大分(大分県)と聖和学園(宮城県)のテクニカルなサッカーを志向するチーム同士の対戦も面白いですよね。
森田 極端にドリブルにこだわったサッカーから、少し針はオーソドックスなスタイルになりつつあるかもしれないですね。
あと、芦屋学園(兵庫県)と日体大柏(千葉県)の初出場同士の対戦も面白そう。それに飯塚(福岡県)は隠れ優勝候補だと思っています。2015年から強化をスタートして、昨年から藤野英明さんというC大阪にいた方をフィジカルコーディネーターに迎えたんです。走り勝つとか、守備の強度とか、あと一歩を詰めていこうと。前からガンガン行くし、終盤に入っても運動量が落ちず、いい状態だと思います。
結果を出すことで徐々に身体能力が高い選手も集まり始めていて、今年は福岡県予選決勝で東福岡も倒したので、すごいですよね。MF池田悠夢(3年)とMF原翔聖(2年)の突破力はなかなかのものがあります。ダークホースというか、結構話題になるんじゃないかなって思います。あとは試合前に美容師さんが髪を切ったりするのも面白い。
土屋 そういう取り組みをやっているんですね。
森田 大事な試合の前は美容師さんが来てくれて、髪の毛をセットしてくれる。心を軽やかにして、いいプレーをしてもらおうという狙いですね。あとは元名古屋の三原廣樹さんがやっている"三原豆腐店"と提携して、練習後にプロテイン代わりとして豆乳を飲んでいるんですよ。そういうのも面白いですよ。
土屋 初戦で対戦する明桜(秋田県)もちゃんと強化していますよね。
森田 原美彦監督がさすがですね。ベガルタ仙台ジュニアユース出身のFW佐藤拓海(3年)は、ユースに上がってもおかしくなかった選手で、チームとしては今年はタレントが結構います。ボランチのMF小野亮輔(3年)も両足でボールが蹴れますし、見るべき選手が多いので見どころがあります。いやぁ、どっちも応援したいな(笑)。
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