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残り2試合、熾烈極めるJ1残留争い。識者がズバリ予想する、J2降格の可能性が高いチームとは? (3ページ目)

  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

現実的な残留争いは14位から17位の4チーム
嫌な雰囲気を感じるのは京都と清水

浅田真樹氏(スポーツライター)

◆最終順位予想
13位=湘南ベルマーレ
14位=アビスパ福岡
15位=ガンバ大阪
16位=清水エスパルス
17位=京都サンガ
18位=ジュビロ磐田

 まず、誰がどう見ても苦しい状況に立たされているのが、18位の磐田。13位の湘南から17位のG大阪までが勝ち点2差にひしめくなか、磐田だけが17位と勝ち点4差もあるうえに得失点差も大きく、完全に水をあけられている。せめてもの救いは、残り2試合がいずれも残留争いの直接対決(vsG大阪、vs京都)であることだが、それでも状況はかなり厳しい。

 一方、勝ち点のうえで残留争いを一歩リードしている13位の湘南は、ジワジワと順位を上げてきた。シーズンを通して下位にいながら、一喜一憂せずに戦ってこられたメンタリティは土壇場で武器となるはずで、降格圏へ逆戻りするとは考えにくい。

 つまり、現実的な残留争いは、14位の京都から17位のG大阪までの4クラブに絞られたと見ている。

 最終の順位予想は前述のとおりだが、なかでも嫌な雰囲気を感じるのは、京都と清水だ。

 京都はシーズン序盤の躍進がありながら、次第にジリ貧状態に陥り、清水は一時の低迷から完全に抜け出したかに思われながら、再び降格圏へ逆戻り。いずれも残留争いへの耐性という点で、湘南とは対照的な危うさを覚える。

 また、今後の展開を見通すうえで図らずもカギを握っていそうなのが、16位の清水、17位のG大阪との対戦を残している鹿島アントラーズである。

 現在6位の鹿島は本来、残留争いの渦中にあるクラブにとっては実力上位の厳しい相手。ところが、リーグ戦直近5試合で勝利がなく(1敗4分け)、その間には京都、磐田とも引き分けている。

 鹿島が易々と勝ち点を献上してしまうのか否か。それによって、残留争いの展開は大きく変わってくるのではないだろうか。

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