ジュビロ磐田・杉本健勇「もう一度這い上がらないと。可能性がある限りW杯出場を目指す」 (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by (c)JUBILO IWATA

「ヤットさん(遠藤保仁)は周囲が本当によく見えている。『えっ!? こういうところにも(パスを)出せるんや』っていうのがあるので、ピッチ上で一緒にプレーしながらいろいろと詰めていきたいですし、(一緒にプレーするのが)楽しみです。

 ゴールは決められれば、どんな形でもいい。こだわりはないので、全部PKでもいいです。今までハットトリックをしたことがないので、それもやりたい。シーズンではふた桁は(点を)とりたいと思っています」

 2022年はワールドカップイヤーだ。杉本は2009年U-17W杯に出場し、2012年ロンドン五輪出場も果たしている。若い頃から各カテゴリーの代表で活躍している分、日本代表への思いも強い。

 しかし、2018年11月20日のキリンチャレンジカップ、キルギス戦に出場して以来、日本代表からは遠ざかっている。

「今も日本代表の試合は見ています。FWはサコくん(大迫勇也)が活躍しているけど、僕がロンドン五輪の代表に入った時、サコくんは外れた。でも、その悔しさがあったからこそ、今のところまで上り詰めたと思うんです。

 逆に自分はロンドン五輪以降、下降線をたどっているので、もう一度、代表まで這い上がらないといけない。可能性がある限り、代表入りとW杯出場は目指していきたいです」

 目標は明確だ。あとはそこに向かって、どれだけ突き進めるか。

「今年は、もちろんいいシーズンにしたいですけど、自分のなかで『やりきったな』と本気で思えるシーズンにしたい。そのためには、毎日サッカー漬け漬けです。それしかないです」

 2022年シーズン、結果を出す覚悟と準備は万全だ。

(おわり)

杉本健勇(すぎもと・けんゆう)
1992年11月18日生まれ。大阪府出身。セレッソ大阪の下部組織育ちの大型FW。2010年にトップチームとプロ契約。その後、東京ヴェルディ、川崎フロンターレ、浦和レッズ、横浜F・マリノスでプレー。そして今季は、浦和レッズからの期限付き移籍でジュビロ磐田に所属することになった。

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