サッカー界の「ドラ1」級選手たち。来季プロ入りする彼らの実績・特徴は? (7ページ目)

  • 森田将義、松尾祐希●文
  • photo by Morita Masayoshi

規格外の選手、チェイス・アンリの進路に注目が集まっている photo by Matsuo Yuki規格外の選手、チェイス・アンリの進路に注目が集まっている photo by Matsuo Yukiこの記事に関連する写真を見る(番外編)
チェイス・アンリ
ちぇいす・あんり
DF/尚志高校/187cm、80kg

 高校サッカー界でトップクラスの評価を受けるセンターバックだ。

 アフロヘアをなびかせて高打点のヘッドを見舞えば、地上戦でも圧倒的なフィジカル能力で相手を跳ね返す。そのパワーは高校年代では頭ひとつどころかふたつほど抜けており、プロの世界に入っても見劣りはしないだろう。

 課題だったビルドアップにも成長の跡が見られ、10月上旬に飛び級で参加したU-20日本代表候補合宿では、正確なフィードで攻撃の起点としても機能した。

 規格外という言葉がハマるが、卒業後の進路も従来の枠に留まらない可能性を持つ。Jクラブに加えて、欧州クラブへの挑戦も、現在検討しているからだ。

 インターハイ予選後にボルシアMG(ドイツ)のU-19、AZ(オランダ)のU-23チームで練習を経験。「自分のプレーが通用した部分はあった。身体能力は負けていなかったし、ロングフィードも通用したと思う。あとはゲームスピードに慣れれば、できる感覚があった」と、本人も可能性を感じている。

 アメリカにルーツを持ち、小学生までロサンゼルスで過ごしたことで英語は問題なし。性格的にも海外向きのマインドを持っている点を踏まえれば、高卒即欧州クラブ行きは決して夢物語ではない。
(松尾祐希/文)

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