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浦和レッズが見つけた第三の道。守備からスペイン色に染まり始めた (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

「やるべきことはしっかり整理されてきているなと思います。(川崎との)ルヴァンカップも(3-3と)失点こそしましたが、大きく崩れてはいませんでした。守備ではなく攻撃の面でも、チームは大きく成長していく段階なのかなと思います。新加入選手も含めて、目指すところがはっきりしてきているので、コンプリートなチームに近づいているのかな、と」

 リカルド・ロドリゲス監督は淡々と語るが、精力的にテコ入れもしてきた。開幕戦から直近の試合まで、先発を半分も入れ替えた。小泉佳穂、明本考浩のような若手のユーティリティ性を引き出しつつ、チームに貢献できない選手は容赦なく下げる一方、江坂任、キャスパー・ユンカー、アレクサンダー・ショルツなど新戦力も加えた。

 欧州の最前線で戦ってきた酒井宏樹の加入は大きい。

 横浜FC戦でも、酒井は1対1やカバーリングで格の違いを見せていた。自陣で相手ボールをカットした後、全速力で攻め上がり、ゴールに迫った場面は圧巻。そのダイナミックさは別格と言える。右サイドに彼がいることで、前の選手も、逆の左サイドの攻撃も力を引き出されている。直近のリーグ戦は、4試合連続完封だ。

「MADUREZ」

 浦和は真っ赤なスペイン色に染まるのか。ルヴァンカップ制覇、もしくはアジアチャンピオンズリーグ出場権獲得はひとつの目安になる。9月18日はホームでセレッソ大阪と対戦する予定だ。

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