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川崎フロンターレ、ACLぶっつけ本番遠征の舞台裏。谷口彰悟「最悪のケースや環境も覚悟していた」 (5ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • photo by (C)KAWASAKI FRONTALE

 現地での生活については、次回のコラムで詳しく触れるが、全選手を含む、総勢55人で乗り込んだことによる一体感は大きい。キャプテンとして谷口が語ってくれた。

「川崎に残っている人もいますが、ほぼ全員でウズベキスタンに来ることができ、全員で過ごして、全員で練習して、全員で試合に臨む。すごく心強いですよね。準備にしても、いつもの練習場でトレーニングしている状況に近い準備をしてもらっています。

 そういった意味では、チーム全員で戦いに来ているという雰囲気が出しやすい。支援してくれたスポンサーの方々も含め、こっちに来ている人たちだけでなく、『チーム川崎』で戦っているという雰囲気を感じられています」

東京五輪メンバーに選ばれて取材を受ける三笘薫東京五輪メンバーに選ばれて取材を受ける三笘薫この記事に関連する写真を見る 6月22日には三笘薫と旗手怜央が東京五輪に臨むU−24日本代表に選ばれ、チームみんなで祝ったという。

「発表がちょうど、朝食を食べるくらいの時間だったので、そこで薫と怜央、あとは(田中)碧が選ばれたことを知って、チームメイトとしてもうれしかったですね。薫と怜央はその場でひと言ずつ、抱負を述べてくれました。五輪代表に選ばれたことはよかったなと思いますし、ACLの舞台はその五輪に向けて、彼らにとってもいい機会になるのではと思っています」

 多くの人たちのサポートを受けて戦っていることを感じるからこそ、大会に臨む谷口の語気も熱を帯びる。

◆U−24代表でも注目のフロンターレ旗手怜央。「頭の中がぐちゃぐちゃ」からSB挑戦で新境地>>

「僕らは旅行に来ているわけではなく、ここに戦いに来ている。勝たなければ意味がないですし、そこへのこだわりは強く持って戦いたいと思います。

 一方でACLは、そんなに簡単にいく大会ではないとも思っています。必ずしも、自分たちのサッカーができるとは限らない。いろいろなことを想定しながら戦わなければいけないと考えています」

 3週間でグループステージ6試合を戦う。川崎がアジアの頂点を目指す戦いがスタートした。

(つづく)

続々と若手が台頭してくる川崎フロンターレ

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