2021.03.23

計5人が選出。2つの代表マッチで「最強」フロンターレが証明される

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 川崎フロンターレの強さが、ここでも示された格好だ。

 先日、日本代表(A代表)と五輪代表(U-24代表)のメンバーが発表され、川崎から日本代表にDF山根視来とMF脇坂泰斗が、五輪代表にMF三笘薫、MF旗手怜央、MF田中碧が、それぞれ選ばれた。

 同一クラブから五輪代表に3人の選出はもちろん最多。日本代表と合わせて5人の選出もクラブ別の最多である。

 加えて言えば、今回五輪代表に選ばれたDF板倉滉(フローニンゲン)、MF三好康児(ロイヤル・アントワープ)は、三笘や田中と同じく川崎のアカデミー(育成組織)出身。もともとは川崎でプロになった選手だ。単純に今強いというだけでなく、クラブとして川崎がいかに充実しているかを物語る、今回の代表選考ではなかっただろうか。

 しかも、今回ふたつの代表に選ばれた5人のうち、脇坂と田中を除く3人に共通するのは、昨季川崎に加わった選手であるということ。つまり、新戦力ながら川崎のハイレベルなサッカーに適応し、タイトル奪還に貢献しただけでなく、日々質の高いプレーを要求されるなかで、自らも急速に力を伸ばしていったという点で相通じる。

レッズ戦でもゴールを決めて、存在をアピールしたフロンターレの旗手怜央(中央) とはいえ、初選出の山根はもちろん、三笘や旗手にしても、代表チームにおける従前の序列は必ずしも高いものではなかった。ともに五輪代表メンバーの常連ではあったが、レギュラー格の位置につけていたとは言い難い。

 例えば、日本が準優勝した2018年のアジア大会。三笘と旗手は五輪代表(当時のU-21代表)のメンバーとして、そろってこの大会に出場しているが、攻撃の軸だったのはFW前田大然(横浜F・マリノス)だった。旗手はスーパーサブ的な役割が多く、三笘に至ってはベンチを温める試合も少なくなかった。