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リカルド監督は言う「未来を見据え、浦和のスタイルを作るのが私の狙い」 (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

――監督にはそのチャレンジの先に見据えるもの、秘めたる野心などもあったりするのでしょうか。

「将来的にはイングランドで指揮を執ってみたいという気持ちはありますし、そこに向かっていく道程を楽しむことも大事だと思っています。しかし今は、浦和で選手の成長に喜びを感じていますし、浦和での目的を実現し、目標を達成することだけを考えています」

 リカルド監督が何度も言っていたように、新たなチーム作りは決して簡単なことではない。まさしく一大事業である。しかも、リカルド監督はレッズのスタイルを生み出そうとしている。

 それをこれから育み、定着させていくためには、それなりの時間と忍耐が必要になるだろう。万が一、目先の結果だけを求めてしまうと、その一大事業は一瞬にして破たんしてしまう可能性がある。

 スタイルの定着は、我慢の歴史でもある。

 リカルド監督のチャレンジに対して、クラブ、選手、ファン・サポーターはどれほどの覚悟を持って、そのプロセスを楽しむことができるのか。レッズの未来を左右すると言ってもいい、大いなる挑戦がいよいよ始まる。

(おわり)

リカルド ロドリゲス
1974年4月3日生まれ。スペイン出身。スペイン各クラブのコーチなどを歴任し、2011年からサウジアラビアサッカー協会のテクニカルアドバイザーに。2013年にはU-17サウジアラビア代表の監督を務める。その後、スペインやタイのクラブで指揮を執り、2017年から徳島ヴォルティスの監督に就任。そして今季から浦和レッズの指揮官となった。

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