J2のブレイク候補5人。引き抜かれないかサポーターは常にヒヤヒヤ (4ページ目)

  • 六川則夫●撮影 photo by Rokukawa Norio

◆降格は4チーム。本命不在のJ2、仁義なき戦いを制するのはどこか?>>

J2屈指のファンタジスタ、本間至恩に注目だ photo by Albirex NIIGATAJ2屈指のファンタジスタ、本間至恩に注目だ photo by Albirex NIIGATA本間至恩(アルビレックス新潟/MF)

 5年ぶりのJ1復帰を期待するアルビレックス新潟のファン・サポーターにとって、今オフは気が気でなかったに違いない。1月上旬、こんなニュースが駆け巡ったからだ。

 本間至恩、J1・徳島ヴォルティスへ移籍か――!?

 実際、1月21日の新体制発表会の段階で2021年シーズンのスカッドのなかに、「新潟の至宝」の名前がなかったから大騒ぎに。4日後、クラブから契約の更新がようやく発表された。その際、身長164cmの小柄なテクニシャンは「悩んだ」ことを告白している。

 新潟のアカデミー出身で、プロ2年目の昨季、10番を託された。変幻自在のドリブルとアイデア溢れるパスで観客を魅了するJ2屈指のファンタジスタだけに、自身の力がJ1でどれだけ通用するか試したいと思うのも当然だろう。

 本間が並み居る小柄なテクニシャンと異なるのは、柔剛併せ持つ点だ。相手の守備陣をあざ笑うかのように繊細なループパスを繰り出したかと思えば、どこにそんなパワーを秘めているのか疑問に思うほど、強烈なロングシュートを叩き込む。

 愛する地元クラブをJ1復帰に導いて、海を渡るのが青写真だろうか。いずれにしても近い将来、欧州へ羽ばたく逸材だ。今のうちにそのプレーをたくさん見ておくことをお勧めしたい。(飯尾篤史●文)

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