次のオルンガを探せ!「未知なる」新助っ人ストライカーたちの実力は? (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO

 何と言っても、出身がオルンガと同じケニアというだけで、期待せずにはいられない。身長もオルンガの193cmに匹敵する189cm。アフリカ出身選手らしい身体能力を生かしたダイナミックなプレーが特徴で、DFの背後を狙う動きもオルンガを彷彿とさせる。

 現在27歳のドゥンガは、地元ケニアでキャリアをスタートさせた後、ギリシャやザンビアのクラブを経て、2018年からはアルバニアでプレー。今シーズンはアルバニア1部リーグのFKヴラズニアで4ゴールをマーク(7試合出場)しており、現在首位争いを演じるチームで重要な戦力となっていた。

 日本のサッカーはもちろん、日本の生活に馴染めるかどうかも活躍するためには重要な要素となるが、幸いチームにはナイジェリア人サイドアタッカーのチコ・オフォエドゥ(登録名オフォエドゥ)も新たに加入する。国こそ違えども、同じアフリカ大陸出身のチームメイトがいるのは心強いはずで、それも含めて"ネクスト・オルンガ"の有力候補として挙げておきたい。

 同じアフリカ大陸出身選手では、コンサドーレ札幌に加入するナイジェリア人FWのガブリエル・オケチュク(登録名ガブリエル)も候補のひとりだ。

 ナイジェリア代表として2018年アフリカ選手権に出場し、2ゴールをマークした実績もあるガブリエルは、過去にマルタやウクライナでプレーした経験もある。だが、アフリカ大陸以外ではそれほど輝かしい実績を持つわけではない。また、昨年所属したモロッコのモハメディアやウィダード・カサブランカでもコロナ禍の影響もあり、ほとんど実戦でプレーしていないという気がかりな点もある。

 しかしながら、身長188cmを誇る左利きの大型ストライカーは、ボックス内のエアバトルを武器としながらも、ダイナミックかつ速い動きで相手DFの背後をとることもできるのが魅力で、前線でボールを収める器用さも兼備する。年齢も25歳で伸び盛りの時期にあり、チームにフィットすれば一気に覚醒する可能性もあるだろう。

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