2021.02.20

欧州でプレーする姿が見たかった。海を渡らなかったJリーガーたち

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

『特集:Jリーグが好きだっ! 2021』

 2月26日に開幕するJリーグ。スポルティーバでは、今年のサッカー観戦が面白くなる、熱くなる記事を随時配信。さまざまな視点からJリーグの魅力を猛烈アピール! 今回はJリーグひと筋でプレーしてきた選手の「タラ・レバ」を妄想してみた。もし、彼らが海外移籍していたら......。

規格外のプレーでファンの度肝を抜いた久保竜彦 この数年で、日本サッカーを取り巻く環境は新時代を迎えたと言っていいだろう。以前は日本代表クラスにだけ拓かれた海外移籍の道は、今では20歳前後の選手が将来性を買われて海を渡っている。

 その一方、Jリーグひと筋でプロキャリアを送る選手も少なくない。海外クラブからのオファーがありながらも、年齢や家族、条件面などをクリアできずに断念したケースもあるが、今回はそうした「Jひと筋組」の選手のなかから、海外の舞台で輝く姿を見たかった8選手をピックアップした。

 まずは、昨シーズン限りで現役を退いた中村憲剛だ。2003年から18年間の川崎フロンターレでの輝かしいキャリアは、今さら紹介するまでもないだろう。

 その中村が自身にあった海外移籍について語っているのが、DAZN(ダゾーン)で公開されている『内田篤人のFOOTBALL TIME #8』。それによれば30歳を迎える2010年のW杯後に、PSV(オランダ)をはじめとするいくつかのクラブから獲得の打診があったという。実現しなかった理由は、その時点で30歳という年齢にあったそうだ。

 ただ、そこからの10シーズンのJリーグで見せた、年齢を感じさせないパフォーマンスを思い出すと、広い視野と相手DF陣の急所を突くグラウンダーの長短のパス、そして機を見て果敢にシュートを狙うという中村らしいプレーは、やっぱり海外リーグでも見たかったと思ってしまう。

 J1リーグ通算得点歴代2位の161得点、2012年にはMVPと得点王に輝いた佐藤寿人も、昨シーズン限りで21年の現役生活にピリオドを打ったが、28歳だった2010年に海外移籍の機会があったそうだ。