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外国人選手に見る「化けた」と「コケた」。Jクラブ間の移籍は吉か凶か (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 しかし2011年、背番号10を託されて浦和レッズに移籍するも、奪った得点はわずかに3ゴール。30試合に出場し、1シーズンを通して主力としてプレーはしたものの、その内容は期待どおりとは言えないものだった。

 以後、移籍2年目の2012年に残した31試合出場9ゴールをピークに、3年目以降は出場試合(時間)、ゴール数ともに激減。期待に応えられないまま、2014年を最後に浦和から去ることとなった。

 また、最近の例で言えば、エウシーニョ(現・清水)がそれに当たる。

 右サイドバックながら切れ味鋭い攻撃で、2017年、2018年と川崎のJ1連覇を支えたエウシーニョは、連覇を置き土産に清水へ移籍。だが、清水での2シーズンを振り返ると、ケガもあったとはいえ、期待どおりの活躍を見せたとは言い難い。

 思い切った攻撃参加は川崎時代に比べて質量ともに減り、むしろ中途半端なボールロストを増やした。チーム全体の不振もあり、すべての責任が彼個人に帰するものではないとしても、2年連続ベストイレブンに選出されたJ1屈指の右サイドバックが、移籍を境に自身のパフォーマンスを低下させたことは確かだろう。

 今季のJリーグでは、冒頭に記した4選手だけでなく、多くの外国人選手がJクラブ間での移籍を選択した。

 はたして、移籍で化けるのは誰か。はたまたコケるのは誰か。

 せっかくならアラウージョやドウグラスのように、いい意味で期待を裏切る選手に数多く出てきてもらいたいものである。

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