とんねるずも指導した高校サッカーの名伯楽。選手が勝手に育つ練習とは (4ページ目)
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矢板中央では、試合前後のミーティングの最後は古沼氏が話をするそうだが、その言葉を聞くとどんな状況であってもチームの雰囲気が締まるそうだ。
「人間はひとりで生きているわけではない。何千年の伝統があって、何百年も前に話した言葉であっても、必要であれば残っているものがたくさんあります。ただ、それを若い人たちに直ぐに伝えるのではなく、必要な時に引用できるようにしないといけないですけどね。
10人の生徒が聞いて同じように理解するのは難しいけど、そのなかで賢い子や感受性のある子は自分なりに解釈できる。我々が話をする以上に、大きな膨らみがある理解力で、自分なりにものを考えますから」
高校サッカー界の名伯楽は、サッカーの前に人として学ぶ姿勢の大切さを伝え、選手たちがコツコツ努力できるような環境をつくる。そして自らも常に学びつづけているのだ。
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