独自ランキングのJリーグ月間MVP。必見要素満載の鹿島のFWふたり (5ページ目)

  • photo by Sano Miki

◆「最強」川崎フロンターレにあって、一番活躍した選手は誰か?>>

11月負けなしの広島は、ふたりが活躍
中山 淳氏(サッカージャーナリスト)

1位 エヴェラウド(鹿島アントラーズ)
2位 三笘薫(川崎フロンターレ)
3位 パトリック(ガンバ大阪)
4位 レアンドロ・ペレイラ(サンフレッチェ広島)
5位 川辺駿(サンフレッチェ広島)

 11月の5試合で3勝1分1敗の成績を残し、4位に浮上した鹿島のなかで抜群の輝きを放っていたのが、4ゴール2アシストを記録したエヴェラウドだ。

 横浜FM戦や川崎戦では左サイドでセンスのよさを発揮したかと思えば、上田綺世と2トップコンビを組んだ仙台戦と浦和戦では抜群の存在感を示し、それぞれ1ゴール1アシスト。「エヴェラウドが得点すると負けない」ジンクスも継続中。文句なしの月間MVPと言える。

 12連勝でストップしたものの、歴代最速リーグ優勝を決めた川崎では、11月に白星を飾った2試合で活躍した三笘がインパクトを残した。横浜FM戦では後半開始から出場して1ゴール1アシスト。優勝を決めたG大阪戦では、家長のゴールをお膳立てして2アシストを記録した。何より毎試合コンスタントに活躍できている点が、10月につづく高評価の要因のひとつになった。来シーズンへも期待が膨らむばかりだ。

 G大阪からは、シーズン後半戦から好調をキープしているパトリックを選出した。11月は神戸戦と鳥栖戦で1ゴールずつを決めたほか、戦列を離れている同胞アデミウソンの不在を感じさせないパフォーマンスをキープしている。2013年に初来日したパトリックも現在33歳。ただ、今見られるようなフィットネスなら、まだまだゴールを量産しそうだ。

 10月28日から8試合負けなしの広島は、11月の6試合で2勝4分と勝ち点10ポイントを稼ぎ、気づけば順位を7位に浮上させた。その原動力となったのが、4ゴールをマークしたレアンドロ・ペレイラと、中盤の底で三面六臂の活躍を見せる川辺駿のふたりだった。

 レアンドロ・ペレイラは、目下15ゴールをマークして得点ランキングの3位に食い込むなどシーズンを通して活躍し、欠かせない得点源となっている。一方の川辺は、ここまでチーム最多の31試合に出場。11月も6試合すべてに出場し(うち5試合はスタメン)、湘南戦では同点ゴールも記録した。ボール奪取、パス供給などパフォーマンスは上々だ。

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