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独自ランキングのJリーグ月間MVP。必見要素満載の鹿島のFWふたり (6ページ目)

  • photo by Sano Miki

鹿島の2トップが高い決定力を発揮
浅田真樹氏(スポーツライター)

1位 上田綺世(鹿島アントラーズ)
2位 エヴェラウド(鹿島アントラーズ)
3位 レアンドロ・ペレイラ(サンフレッチェ広島)
4位 齊藤未月(湘南ベルマーレ)
5位 長沢駿(ベガルタ仙台)

 超過密日程の今季も終盤戦を迎え、さすがに疲労の蓄積があるのか、膠着したままスコアが動かなかったり、逆にどちらかの一方的な展開になったりと、やや低調な印象の試合も目にするようになった。

 独走のまま優勝を決めた川崎でさえ例外でなく、3試合で勝ち点を落とす(2敗1分け)など失速。どのチームも勝ったり負けたりで、11月だけを見れば混戦状態のJ1だった。

 11月は川崎の優勝が決まっただけに、横浜FM戦で圧巻のロングドリブルを見せた三笘薫や、優勝決定試合でハットトリックを決めた家長昭博なども加えたいところだったが、結果的に今回は5人全員川崎勢以外となった。

 まず推したいのは、揃って高い決定力を発揮した鹿島の2トップ、上田綺世とエヴェラウドである。全5試合でコンビを組んだ2トップは共に4ゴールを挙げ、チームの4位浮上に貢献。

 なかでも、上田が横浜FM戦でスプリント→トラップ→シュートを完璧に決めたゴールは、まさにワールドクラス。今季J1全体でもベストゴールと言ってもいいほどの華麗さで、そのインパクトと合わせて上田を最上位とした。

 同様に、チーム浮上の貴重なゴールが目立ったのは、11月を無敗で終えた広島のレアンドロ・ペレイラ。もう少し勝利数が多ければとは思うが、勝ち点獲得に直結するゴールを挙げる勝負強さが際立った。

 混戦の11月は、これまで下位で苦しんできたチームの巻き返しが目立った月でもある。そのなかで出色のプレーを見せたのが、湘南の齊藤未月だった。豊富な運動量を生かした黒子的な働きはもちろんだが、神戸戦での超ロングシュートは、速い判断と精度の高いキックが融合した見事なゴール。そのインパクトは上田のゴールにも負けず劣らずのものだった。

 また、最下位に沈む仙台で奮闘したのは、長沢駿だ。最下位脱出こそならなかった仙台も、11月だけなら五分の星。キャプテンマークも巻くエースストライカーは6ゴールを量産し、チームを奮い立たせた。

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