2020.10.12

遠藤保仁の存在感は磐田でも不変。絶妙プレーにチームメイトも驚いた

  • 望月文夫●取材・文 text by Mochizuki Fumio
  • photo by Nikkan sports

■「現役続行の「黄金世代」たちの今」はこちら>>

 チーム合流からわずか5日目。J1ガンバ大阪からJ2ジュビロ磐田へ期限付き移籍で加入した元日本代表MF遠藤保仁が、10月10日アウェー長野・松本の地で早速ボランチとして先発フル出場した。2006年ドイツを皮切りに、2010年南アフリカ、2014年ブラジルとW杯に3大会連続出場し、日本代表史上最多の152キャップを誇るレジェンドは、2013年11月10日以来、2526日ぶりとなるJ2の舞台で異彩を放った。

ジュビロ磐田で存在感あるプレーを見せた遠藤保仁 キックオフ直後から、多くのボールが遠藤を経由した。預けたボールに信頼して前線へと走る磐田イレブンを、ピッチ中央から自在にコントロールしてビッグチャンスを演出した。前半15分にはフリーキック(FK)からMF山田大記が、後半19分にはコーナーキックからFWルキアンが放ったシュートはゴールポストとクロスバーに弾かれたが、ともにキッカー遠藤から生まれた。1年でのJ1復帰を目指しながらも、ここまで7戦連続勝ちなしで苦しむ名門のモヤモヤを払拭するかのような魔法の右足に、地元松本のファン、サポーターも酔いしれた。

 そして極めつけは後半25分だった。ペナルティエリア左手前で倒され、自ら獲得したFKのチャンス。キッカー遠藤が右足を振り抜いたボールは低い弾道で相手選手のカベを超えたが、落ち切れず無情にもクロスバーを直撃した。結局ゴールはならなかったが90分間フル稼働し、新天地でのデビュー戦に手ごたえを掴んだ。

「(FKの位置が)左だし、角度もよかったので決めたかった。カベが近かったので、もう少し後ろなら決めることができたと思う。(G大阪でプレーした)DF今野(泰幸)とMF大森(晃太郎)以外は初めてだったけど、問題なくできたと思う」