2020.10.13

「久保世代」で日本の決定力不足は
解消なるか。Jで台頭する10代若手FWたち

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 9月26日に行なわれたJ1第19節のコンサドーレ札幌対ヴィッセル神戸戦で、神戸の19歳、MF小田裕太郎がJ1初ゴールを記録した。

 神戸が3-0とリードして迎えた90分、札幌がリスク覚悟で攻勢に出るなか、神戸陣内でのセカンドボールの競り合いでこぼれたボールが、意図せずセンターサークル内に転がった。

 すると、ボールに向かう札幌DFを後方から瞬く間に追い抜き、誰よりも早くボールを拾ったのが背番号41、途中出場でピッチに立っていた小田だった。

 小田はスピードを生かし、広大なスペースが広がった札幌陣内をドリブルで独走。最後は飛び出してきたGKを抜き去り、無人のゴールへとシュートを流し込んだ。

 ゴール後はガッズポーズとともに大きくジャンプ。着地と同時に勢い余って転倒してしまった初々しいゴールパフォーマンスは、彼がその瞬間をどんなに喜んでいるかを物語っていた。

 今季J1デビューを果たしたばかりの小田は、10月10日の第21節終了現在、リーグ戦13試合に出場(うち先発出場4試合)。登録ポジションはMFながら、神戸では3トップの左右で起用されることが多いサイドアタッカーだ。

 縦への突破からのクロスはもちろん、カットインからのシュートもキレがいい。身長181cmと恵まれた体躯を生かしたダイナミック、かつスピードあるドリブルが最大の魅力であり、先の記念すべき初得点は、それが存分に伝わる圧巻のゴールだった。

 今季J1では、異例の過密日程も追い風となり、若手の台頭が目立つ。どのクラブも、固定された主力メンバーだけでシーズンを戦い抜くのは不可能に近く、必然、若手にも出場機会が巡ってくるというわけだ。

 とはいえ、彼ら若手選手は頭数をそろえるためだけに起用されているわけではない。