Jリーグ月間MVPを独自選考。オルンガに競り負けたFWが新天地で開花! (6ページ目)
横浜FMのシーズン途中の補強のうまさに感心
浅田真樹氏(スポーツライター)
1位 ジュニオール・サントス(横浜F・マリノス)
2位 三笘薫(川崎フロンターレ)
3位 朴一圭(横浜F・マリノス)
4位 レオナルド(浦和レッズ)
5位 オルンガ(柏レイソル)
8月のMVPを選ぶ時、サプライズとも言うべき突如現れた点取り屋を、まずは挙げないわけにいかないだろう。
横浜FMのジュニオール・サントスだ。今季途中に柏レイソルから移籍し、いきなり5試合出場で5ゴール。なかなか調子が上がらなかった昨季J1王者の起爆剤となっている。
それにしても、横浜FMはシーズン途中の戦力補強がうまい。昨季も当時チーム得点王だったエジガル・ジュニオがケガで戦線離脱しながら、エリキやマテウスの獲得でまったく戦力ダウンを感じさせなかった。SC相模原から呼び戻した松田詠太郎といい、獲得から即戦力化の効率のよさが著しい。
また、8月の3連勝で順位を上げた横浜FMからもうひとり、GK朴一圭を挙げたい。彼の広いスペースカバーが、王者に本来の姿を取り戻させたと言ってもいいだろう。
とくに札幌戦の76分のカバーリング、さらには82分のカバーリングから攻撃の起点となった一連のプレーは、難易度の高いスーパープレーだった。それだけでも一見の価値がある。
また、連勝こそストップしたものの、依然首位を独走する川崎フロンターレから、対象期間に4ゴールを記録した三笘薫を選んだ。
5試合出場のうち4試合が途中出場ではあるのだが、キレッキレのドリブルがとんでもない威力を発揮している。疲れの出る試合終盤にあれをやられたら、相手チームはたまったものではない。スーパーサブとしてのインパクトが絶大だった。
そして最後に、7月に引き続いて浦和レッズのレオナルドと、柏レイソルのオルンガを加えた。レオナルドは4試合出場で3ゴール、オルンガは同4ゴールと、後者のほうが数字の上では量産ぶりが目立つ。
とはいえ、この間1勝の柏に対し、浦和は3勝。3ゴールすべてが勝利につながった点で、レオナルドを上位とした。
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