Jリーグで躍動「2000年世代」ベスト11。
これといった穴がない驚き

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

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 日本のスポーツ界は現在、「ミレニアム世代」や「新世紀世代」などと呼ばれる若い世代の活躍に注目が集まっている。

 プロ野球では2000年生まれのピッチャー、戸郷翔征がすでに7勝を挙げ、巨人のセ・リーグ首位独走に貢献。女子ゴルフでは、2001年生まれの笹生優花が2週連続のツアー優勝を果たし、規格外の強さを見せている。

 サッカーも例外ではない。

 今季J1では、2000年以降に生まれた若い選手たちが次々に台頭。新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合日程が過密になったため、若手にも出場機会が巡ってきやすい状況にあるとはいえ、それだけでは説明がつかないほどに「ミレニアム世代(2000年度生まれ)」や「新世紀世代(2001年度生まれ)」が活躍している。

 以下に挙げるのは、2000年4月2日以降生まれ(高卒2年目以内に相当)の選手のうち、今季J1リーグ戦(8月末現在)で、(1)所属クラブの半分以上の試合に出場している、(2)所属クラブの3分の1以上の試合に先発出場している、(3)ゴールを決めている、のいずれかに該当する選手である。

 つまり、ただプロデビューしたとか、連戦のなかで1、2試合だけ出場したとかではなく、戦力としてかなり計算されている選手だけに絞っても、その数は20人。およそ2チームを編成できるほどの選手が、J1の舞台でめきめき頭角を現しているのだ。

◆ベガルタ仙台
GK小畑裕馬/2001年11月7日生まれ/5試合出場(5)
◆鹿島アントラーズ
DF関川郁万/2000年9月13日生まれ/6試合出場(5)
MF荒木遼太郎/2002年1月29日生まれ/10試合出場(1)1得点
FW染野唯月/2001年9月12日生まれ/9試合出場(3)
◆川崎フロンターレ
FW宮代大聖/2000年5月26日生まれ/9試合出場(2)
◆横浜F・マリノス
MF松田詠太郎/2001年5月20日生まれ/6試合出場(1)
(育成型期限付き移籍のSC相模原から復帰し、第9節から出場)
◆横浜FC
DF小林友希/2000年7月18日生まれ/10試合出場(8)
FW斉藤光毅/2001年8月10日生まれ/11試合出場(9)3得点
◆湘南ベルマーレ
GK谷 晃生/2000年11月22日生まれ/7試合出場(7)
MF鈴木冬一/2000年5月30日生まれ/10試合出場(9)1得点
◆清水エスパルス
GK梅田透吾/2000年7月23日生まれ/11試合出場(11)
MF鈴木唯人/2001年10月25日生まれ/11試合出場(3)
◆名古屋グランパス
DF成瀬竣平/2001年1月17日生まれ/10試合(10)
◆セレッソ大阪
DF瀬古歩夢/2000年6月7日生まれ/9試合出場(9)1得点
MF西川 潤/2002年2月21日生まれ/3試合出場(0)1得点
◆ヴィッセル神戸
FW小田裕太郎/2001年8月12日生まれ/8試合出場(3)
◆サンフレッチェ広島
MF東 俊希/2000年7月28日生まれ/12試合出場(2)
◆サガン鳥栖
MF本田風智/2001年5月10日生まれ/5試合出場(4)
MF松岡大起/2001年6月1日生まれ/9試合出場(9)
FW石井快征/2000年4月2日生まれ/4試合出場(2)2得点
※( )内の数字は先発出場した試合数

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