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久保建英世代の新ヒーローが爆誕か。
アフター2000年生まれが次々台頭 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

 リーグは異なるが、J2ではジェフユナイテッド千葉の櫻川ソロモン(18歳)がすでに2ゴールと結果を出し、レノファ山口FCではU−18に所属する16歳の河野孝汰がJ2最年少記録を更新するゴールを記録し、8月からプロ契約を勝ち取った。

 20歳以下の選手たちがこれほどまでに出場機会を得ているシーズンも珍しいだろう。その背景には、コロナ禍におけるレギュレーションの変更がある。

 交代枠が5人に増えたことに加え、過密日程においてターンオーバーを採用するチームが増えた。あるいは、降格がないことも影響しているだろう。若手がチャンスを得やすい環境が生まれているのだ。

 海の向こうで活躍する19歳の久保建英の存在が、同年代の選手に刺激を与えていることも想像に難くない。セレッソ大阪の大物ルーキー西川潤(18歳)は、開幕前に同学年の久保について、こう語っていた。

「久保選手は地元も一緒で、同じ左利きなので比較されたりしますけど、彼はすでにスペインリーグで活躍している。リスペクトしていますし、自分も負けてられないという気持ちも、もちろんあります」

 振り返れば、世界に羽ばたく選手は高卒1年目から、Jリーグの舞台で存在感を放っていた。中田英寿をはじめ、中村俊輔、本田圭佑、内田篤人、大迫勇也......。彼らは年齢にとらわれることなく、自らの力を信じてピッチに立ち、早くからその才能を開花させていたのだ。

 未曽有のパンデミックは今季のJリーグにも大きな影響を与える一方で、若い才能が育まれる状況も生んでいる。このチャンスをものにし、大きく羽ばたく選手は果たして現れるのか。新時代を担うニューヒーローが"爆誕"するかもしれない。

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