2020.08.03

久保建英世代の新ヒーローが爆誕か。
アフター2000年生まれが次々台頭

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

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 メンバー表を眺めた時、ずいぶんと若返った印象を抱いた。サンフレッチェ広島のことである。

 GKは21歳の大迫敬介が37歳の林卓人からポジションを奪い返し、3バックの中央には23歳の荒木隼人が堂々と君臨する。左ウイングバックには、立命館大から来季の加入が内定している特別指定の藤井智也(21歳)が初スタメン。そして2シャドーの位置には、今季より10番を背負う23歳の森島司と、昇格2年目の20歳の東俊希が入った。

 1996年生まれの荒木を除けば、いずれも東京五輪世代の俊英たちである。

攻撃でインパクトを残した2000年生まれの東俊希 開幕2連勝と好スタートを切りながら、その後の4試合は勝利なし(前節の名古屋グランパス戦は名古屋側に新型コロナウイルス陽性判定者が複数出たため中止となっていた)。悪い流れを断ち切るべく、城福浩監督は若い力に賭けたのだ。

 不調の原因は、明らかな得点力不足。4試合で2得点では結果を得るのは難しい。そんな状況下で、ここまで4ゴールを記録している得点源のレアンドロ・ペレイラがベンチからも外れていた。

 エース不在のなかで、いかに得点を奪うのか。横浜FC戦の焦点は、まさにそこにあった。

 そんな不安をよそに、広島は立ち上がりからアグレッシブな戦いを披露した。横浜FCのビルドアップを封じるべく、絶え間なくハイプレッシャーをかけていく。攻撃ではDFの間や背後を巧みに突き、相手ゴールに迫っていった。

 そのスタイルを牽引したのは、若き2シャドーだった。鋭い動き出しと献身的なプレスを体現した森島と東の走力こそが、広島の攻勢を導いたのだ。

「前線のモビリティは、前回の試合よりもよかった」

 指揮官もふたりの機動力が大きかったと振り返る。

 先制点も、このふたりから生まれた。森島の動き出しに合わせて、東がライン裏に絶妙なフィードを供給。相手の対応を振り切った森島が、力強くゴールに蹴り込んだ。