2020.08.06

J復帰は都落ちか? 苦戦中の
海外組が見習える先人の「出戻り」成功例

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO SPORT

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 かつては特別だった海外移籍が、すでに当たり前のものになって久しい。

 今夏も、FC東京の橋本拳人がロストフ(ロシア)へ、横浜F・マリノスの遠藤渓太がウニオン・ベルリン(ドイツ)へ、シーズン途中にして移籍を決めた。優勝を狙うJクラブにとっては手痛い戦力流出だが、こうした自体ももはや驚くことではない。

 加えて、近年では海外移籍の低年齢化が進み、Jリーグでの活躍をステップに海を渡る、という"段取り"すら踏まない選手も増えている。

 日本代表(A代表)において、海外組が大勢を占めるようになったのは言うまでもないが、今では五輪代表(U−23代表)にしても、海外組抜きのメンバー編成は考えにくくなっている。

 とはいえ、海を渡るすべての選手が成功を手にできるわけではない。海外組増加の一方で、思ったような出場機会を得られず、悶々とした日々を送る選手も少なくない。

 武藤嘉紀(ニューカッスル/イングランド)、堂安律(PSV/オランダ)、中島翔哉(ポルト/ポルトガル)など、日本代表での実績がある選手でさえも、厳しい現実を突きつけられている。

 もちろん、少々の挫折を味わおうと、それもまた成長の糧ではある。気が済むまで、海外に身を置き続けるのもひとつの選択だろう。

 しかし、国を越えて移籍することがこれだけ一般化したのである。ならば同時に、海外組のJリーグ復帰を"都落ち"と見なしたりせず、もっと当たり前に受け入れられていいのではないだろうか。

 実際、過去の歴史を振り返れば、海外移籍を経験した選手が、Jリーグ復帰後に目覚しい活躍を見せた例は少なくない。