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チャナティップの札幌加入で
「ガリガリ君」の売り上げが伸びた背景 (2ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

 セレッソ大阪は、3月にバンコク・グラスとパートナーシップを締結。バンコク・グラスのU-14チームの組織構築をサポートしながら、責任企業(親会社)であるヤンマーが地元の農協との共催でサッカー教室を開催。そのサッカー教室を通じてU-14チームに子どもを加入させ、学校への入学もサポートした。

 するとこの活動が地元で支持され、この地域の農協ではヤンマー製の農耕機が手厚く扱われるようになったという。

 さらに翌年9月には、横浜F・マリノスがミャンマーのヤンゴン・ユナイテッドとパートナーシップを結んだ。マリノスがスクール事業のノウハウを教える代わりに、マリノスのスポンサーである医療商社・協和医療器のミャンマー進出のサポートを依頼。

 ヤンゴン・ユナイテッドはミャンマーの一大財閥・HTOOグループの系列クラブで、協和医療器の医療機器の販売をHTOOグループがバックアップ。協和医療器は利益の数%をマリノスとヤンゴン・ユナイテッドの双方に支払い、試合やスポンサー収入とは違う形で両クラブに収益を生み出すことに成功した。

 こうしたJクラブの海外進出を受けて、14年11月の経団連の提言書のなかで、アジア進出の際にJリーグを活用することを推奨する内容が掲載された。

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