静学のアザール・松村優太。「18歳でも若いとは言っていられない」 (6ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • photo by Getty Images


 自分もそうした存在がいるのかと聞けば、首を振る。

「自分には、そうした憧れの選手がいなかったので、自分が誰かの憧れになれたらいいなって、なおさら思うんですよね。よく、『誰か目標にしている選手はいますか?』って聞かれるので、そういう時は(エデン・)アザール(レアル・マドリード)って答えていたんですけどね(笑)」

 プレースタイルが似ていることから、高校時代は「静学のアザール」なんてニックネームを拝していた。

「でも、実はそんなにアザールのプレーを見たことがないんです。だから、なんとなくイメージでそう答えていたんです(笑)」

 急に18歳の一面をのぞかせて微笑ましく見ていると、再びプロの顔に戻ってこう言った。

「ただ、憧れてもらうには、プレーの結果ももちろん、サポーターに対しての姿勢も身につけなければいけないと思っています。私生活も見られると思うので、そういったところでも一流にならないといけないと思っています。僕がプレーしていた東淀川FCでプレーしたいとか、静学に入りたいとか思ってもらえるような、そんな選手になりたいんです」

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