フロンターレの「穴」を埋める。
新加入のSBはハマれば代表入りの可能性 (2ページ目)
高い位置からプレスをかけ、ひとたびボールを奪えば、縦に速い攻撃を仕掛ける。攻守両面でハードワークをいとわない湘南スタイルは、それゆえ、走力を全面に押し出したイケイケドンドンのイメージもある。
しかし、そんななかで山根の存在が貴重だったのは、DFながら足元の技術に優れ、落ち着いてボールを動かすことができる選手だったからだ。
3バックの右DFを務めていた山根は、最終ラインでパスをつなぎながら、タイミングよく縦パスを入れる、あるいは、前が空けば自らボールを持ち出すことで、攻撃のスイッチを入れる役割を担っていた。
また、オフ・ザ・ボールのときでも、右アウトサイドMFと連係しながら、内側からインナーラップ、あるいは外側からオーバーラップと、状況に応じた効果的なポジションを取ることができていた。
"世紀の大誤審"が話題となった、昨季J1第12節の浦和レッズ戦(3-2で勝利)では、試合終了間際に決勝ゴールを叩き込んでいる。
ひと言で言えば、非常に攻撃センスのいいDFなのだ。
ウィザス高から桐蔭横浜大を経て、2016年に湘南入りした山根だが、小中学生時代は東京ヴェルディのアカデミーに所属していた、というのも頷ける。湘南での1年目こそ、リーグ戦での出場機会はなかったが、2年目以降はレギュラーに定着。昨季までの3シーズンでちょうど100試合(J1で63試合、J2で37試合)に出場しており、場数も十分に踏んできた。
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