神戸のフェルマーレンが語るJリーグの特徴。「いい驚きがたくさん」 (3ページ目)

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 リーグ自体のレベルの高さはもちろん、チーム同士にそこまで大きな差がなく、すごく競争力のあるリーグだということも、そのひとつです。もちろん、強いチームはいますが、毎週末にサプライズの結果を目にするような、毎試合、どこが勝つのかわからないという状況で、ハードな試合が繰り広げられます。

 日本人選手は、走り疲れるということを知らないのではないかと思うくらい(笑)、持久力を備えていますが、それもリーグの競争力を高めている理由でしょう。そして、その競争力は、J1を戦う楽しさのひとつだと感じています。

 今年は、また新しく昇格してきたチームも加わって、新たな戦いが繰り広げられますが、昨年の半年間で得た情報、このリーグへの理解を経験値として備えながら、戦っていきたいです」

 併せて、フェルマーレンは「競争力のあるリーグ」だからこそ、このステージを勝ち抜く難しさを口にし、チームには"変化"を求める。

「昨年の結果が物語っているように、我々には安定性に欠けるシーズンになったという反省があります。すごくいいパフォーマンスを示せた試合もあれば、まったく思うような戦いができずに、試合を終えたこともありました。そういった試合の波をなくして、コンスタントにいいパフォーマンスを発揮できるチームになることは、長いシーズンで結果を求めるうえでとても大事なことです。

 とくに今シーズンは、ACLにも参戦するため、ミッドウィークに試合をすることも多く、中3~4日のペースで公式戦を戦わなければいけません。であればこそ、より試合ごとの波をなくすことは、チームがリズムを見出していくうえで、とても大事なカギになります。

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