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Jリーグ今季のトレンドを福田正博が考察。開幕戦から見えたものは? (4ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 また、開幕戦の戦いぶりで驚かされたのが清水エスパルスだ。FC東京に敗れたものの、ピーター・クラモフスキー新監督を迎え、メンバーも大きく様変わりしたなかで、完成度の高いチームをつくってきた。

 FC東京とスタイルの違いがあるため単純に比較はできないが、主体的にボールを持ちながらチームとしてチャンスをつくった数では、清水が上回っていた。駒不足は否めないものの、さらなる選手補強ができれば中位から上も狙えるのではないか。

 そのほか、ACLに出場している横浜FM、FC東京、ヴィッセル神戸は、リーグ戦との両立にまだ慣れていないことが見て取れた。日程面を考えてメンバーを入れ替えて臨むことで狙いどおりの試合運びができず、マネジメントにやや苦労していると言える。

 横浜FMに関して言えば、攻撃力は間違いなくリーグ屈指。G大阪戦は敗れたものの、後半は一方的に押し込み、勝敗が逆になっていても不思議ではないほどだった。リーグ連覇を狙うためにも、GKからボールをつなぐ部分やDFラインの裏など、相手チームが狙ってくるポイントへの対応のクオリティーを高めることが必要になる。

 少し心配なのが鹿島アントラーズと川崎フロンターレだ。

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