Jリーグ今季のトレンドを福田正博が考察。開幕戦から見えたものは?
■2020年シーズンのJリーグは、どんなトレンドが見られるのか。開幕節から見えてくる傾向を、元日本代表の福田正博氏が解析した。
積極的なハイプレスで横浜FMに勝利したG大阪 今シーズンのJリーグは『激しく、フェアで、エキサイティングな試合』を目指しているが、開幕カードはそれをしっかりと具現化していたように感じた。
どの対戦カードも見応えのある楽しい試合だった。『ボールポゼッションを志向するチーム』vs『カウンターを狙うチーム』のカードが多かったことも、試合が盛り上がった要因のひとつだろう。
今季から導入されたVARも有効活用されていた。横浜F・マリノスvsガンバ大阪では人間の目ではとらえ切れないシーンでその効力を発揮した。
G大阪の選手5人がオフサイドポジションにいたなか、中盤から飛び出してきた倉田秋にパスが渡り、その折り返しから2点目のゴールが決まったが、普通に見ていたらオフサイドにも見えてしまうシーンだった。いままでは人間の目だけだったところに、テクノロジーの目が増えたことで、禍根を残す判定は確実に減るはずだ。
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