ガンバ大阪、9年ぶりの開幕戦勝利。マリノス対策のポイントは3つ

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

「ここ数年、開幕ではスタートダッシュが切れなくて苦しいシーズンになっていた。今年は開幕でいちばん強いところとやって、勝てば自信になる。実際、勝てたのでそれはでかいと思う」(倉田秋)

倉田秋の1ゴール1アシストの活躍で、ガンバ大阪が開幕戦に勝利した倉田秋の1ゴール1アシストの活躍で、ガンバ大阪が開幕戦に勝利した ガンバ大阪が、2011年以来、9年ぶりにJリーグ開幕戦を白星で飾った。

 昨年の覇者・横浜F・マリノスに勝利したことは、ガンバにとって非常に大きな意味を持つ。ここ2年間は序盤から勝てずに苦しみ、そのもたつきが後半戦の残留争いに巻き込まれる要因になっていた。

 それだけにこの日のガンバからは、この一戦に懸ける並々ならぬ執念が感じられた。実際、ゲームでは選手全員が必死になって戦う姿勢を見せて勝利した。現在、もっとも強いと言われるチームに勝ったことは自信になり、勢いがつく。好スタートが切れたのは、タイトル獲得に向けてポジティブな要素だ。

 このマリノス戦は、練りに練ったガンバの作戦勝ちでもあった。

 ルヴァンカップの柏レイソル戦では、沖縄合宿から継続してきたハイプレスの練習の成果をほとんど出すことなく0-1で敗れた。危機感を感じた宮本恒靖監督は、チームとしてやってきたことをもう一度やり切ること、そしてマリノス対策として3つをポイントに挙げ、練習をしてきた。

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