2020.02.25

イニエスタが描く「戦いにくいチーム」。
J1優勝へ神戸に何が必要か

  • 高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

ヴィッセル神戸インタビュー特集(1)
MFアンドレス・イニエスタ

 今年最初のタイトルマッチとなった富士ゼロックススーパーカップ。長いPK戦の末に勝利をつかみ取った瞬間、ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタは、両手を大きく広げて仲間のもとに走り寄った。ピッチでは常に冷静沈着な男が見せた、歓喜の姿だった。

「チームが進むべき道を、このまま突き進んでいくべきだという自信になった」

 イニエスタのその言葉に、シーズン前の沖縄キャンプで語った、天皇杯での”初タイトル”への思い、そして新シーズンへの決意が重なる。

「天皇杯優勝は、クラブにとって初めてのタイトルであり、チーム、選手、そしてファンのみなさんに、大きな自信をもたらすものになりました。と同時に、今シーズンを戦うにあたって、相手チームがより我々にリスペクトの気持ちを持って臨んでくるという意味でも、意義深い出来事だったと思います。

 そしてそのタイトルは、ゼロックススーパーカップに始まる、さまざまな大会で新たなタイトルをつかむことで、さらに大きな自信になっていくと考えています。どの大会も、簡単な試合などひとつもなく、チャンピオンまでの道のりは、決して平坦ではありません。ですが、チームメイトとともに勝つことで”自信”をより深めるシーズンにしたいと思っています」

 前所属のバルセロナ時代は、32回の”タイトル”を獲得したイニエスタだが、おそらくはその数を増やすごとに、自信の深まりを感じてきたのだろう。それゆえ、天皇杯に次ぐ2つ目の”タイトル”に、喜びを露わにしたのかもしれない。

今季は、よりサッカーを「楽しむシーズンにしたい」というイニエスタ