遠藤保仁が望むスタイルの確立とは。10年先を考えたガンバの改革 (6ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

「昨年、上位チームだったマリノス、FC東京、アントラーズ、フロンターレあたりは今年も上位に来るでしょうね。きちんと補強しているし、スタイルも確立されている。ただ、マリノスは久しぶりにACL(AFCチャンピオンズリーグ)を戦うし、(ヴィッセル)神戸は初めて。その影響は出てくると思います。そういう面で言えば、今年はフロンターレが優位かな。一昨年はフロンターレが連覇を達成して、昨年はマリノスが優勝した。個人的には、今年はどんなスタイルのチームが出てくるのか、すごく楽しみにしています」

 独自のスタイルを持った強豪チームは、今年もかなり手ごわい。ガンバが名門復活を遂げるには、そうしたチームを打ち負かし、タイトルを獲得しなければならない。

 遠藤は言う。

「監督が『タイトル獲得』と言っているとおり、それが今シーズンの自分らの目標。ただここ2年間、残留争いをしてきたし、昨年7位のチームなので、あまり大きなことは言えない。現実的に、みんなガンバは中位ぐらいの予想でしょ? それはここ2年の成績を考えれば当然だと思います。

 でも、戦力的に見れば、優勝できるぐらいの選手は揃っている。昨年、マリノスが優勝したけど、一昨年は12位ですからね。うちも優勝の可能性は大いにあります。ここ数年、最終節で優勝が決まっているので、今年も最後までもつれるんじゃないかな」

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