香川真司が始めた教室。人間力や言語化能力をサッカーから伸ばす方法とは? (2ページ目)

  • 木之下潤●取材・文 text by Kinoshita Jun
  • photo by Getty Images

 香川は、このサッカー教室「Hanaspo」を高濱と共に共同設立するにあたり、その哲学に共感したことを理由に挙げた。

「何より、サッカーがこんなにすばらしいスポーツだということを子どもたちに伝えたいです。もちろんその子にとって、夢中になれるものがサッカーじゃなくてもいい。そして、可能性を閉ざさないことを大事にしてほしい。今の環境や今の能力から『僕はこのくらいでいい』って決めつけるんじゃなくて、どんどん挑戦してほしい。ちょうどそんなことを考えているときに出会ったのが高濱先生でした。

 花まる学習会では、これまでの勉強とはまったく違うことを子どもたちに教えていておもしろいなと思ったし、何より花まる学習会の理念である『メシが食える大人』って言葉がそのときの自分にグサッと刺さりました。僕はたまたまサッカーでメシが食えていますが、運がよくなければそうなっていなかったかもしれない。だから、子どもたちにはサッカーの楽しさを知ってほしいという思いと同時に、サッカーに触れながら、サッカー以外の人生の可能性が広がるような、そんな学びのある場所をつくろうと思ったのです」

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