福田正博が2020年のJ1を展望。上位争いに加わる注目クラブは? (4ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 また、川崎は中村憲剛を故障のために開幕から欠くことになる。そのため、新加入の旗手怜央らを含めた若手の出場機会が増えるはずで、彼らの成長を促していくことができればタイトル奪還も見えてくるはずだ。


 初のリーグタイトル奪取へ正念場の1年になりそうなのがFC東京だ。長谷川健太監督が就任1年目の2018年は6位、昨季は終盤に失速して2位。3年目の今季に優勝の期待が高まるが、戦い方を相手に研究されてきている難しさを乗り越えられるかが課題だろう。

 ディエゴ・オリベイラを軸にした攻撃陣がどれだけ得点を奪えるか。永井謙佑は故障で出遅れるものの、新たにアダイウトン(前磐田)と、レアンドロ(前鹿島)を獲得。Jリーグでの戦いを知る即戦力が持ち味を発揮できるか注目したい。


 天皇杯を手にし、ゼロックススーパーカップも初制覇したヴィッセル神戸からも目が離せない。ダビド・ビジャは引退、ルーカス・ポドルスキが退団し、ウェリントンや日本人選手も数名放出した。これはアンドレス・イニエスタ獲得後、トルステン・フィンク監督の体制が安定してきたことで、既存戦力を整理する狙いがあったのだと思う。

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