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鳥栖、土壇場の同点弾で最下位脱出。
足りないのは「運と流れ」だけだ (2ページ目)

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya
  • photo by KYODO

 鳥栖が下位に低迷している理由は、もちろん序盤戦で点が取れず、ずるずると沈んでいったことにある。だが、金明輝監督が就任してからは、手も足も出なかったという試合はほとんどない。どちらかといえば"あのシュートが決まっていれば"という試合が多いのだ。大分戦も、前半の決定機にフェルナンド・トーレス、金崎が決めていれば、もっと楽な試合展開になっていたはずだ。

 勝てた試合だったとはいえ、最下位を脱出した。ここはポジティブに考え、勝ち点0の試合を勝ち点1にしたと考えた方がいい。

 ビクトル・イバルボがV・ファーレン長崎に期限付き移籍し、トーレスも8月23日のヴィッセル神戸戦を最後に現役を引退する。だが、代わりにチアゴ・アウベス、金森などの新戦力が加わった。彼らが活躍すれば、流れは必ず変わる。試合内容は悪くないだけに、残留争いから脱出する可能性は十分にあると思うのだ。



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