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ジュビロが残留で名波監督は選手に感服。
実力通りの結果になったわけ (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 磐田の選手たちが1週間前の悪夢をしっかりと振り払い、この試合を勝ち抜くことだけに集中できていた以上、結果は妥当なものだったと言うしかない。ヴェルディのミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が語る。

「(J1とJ2という)カテゴリーの違いがあるということは、差があるということ。よりレベルの高い選手が1部(J1)にはいる。この試合は、1部で戦っている選手たちの経験や、ホームのアドバンテージが出た試合だった」

 ようやくプレッシャーから解放され、笑みを見せた大井は、大量失点の試合が多かった今季の反省を口にしつつも、「『来年がある』と言えてよかった」と、ホッとしたようにつぶやくと、こう続けた。

「気持ちの切り替えがすべて、というくらい、大きかった。名波さんが自分で『監督が一番切り替えられていない』と言うほど、選手は気持ちを切り替えられた」

 結果は実力どおり、と言ってしまえばそれまでだが、試合を実力どおりの結果に導くことは意外と難しい。

 だが、この日の磐田はそのために必要な準備ができていた。実力上位のチームがその実力を額面どおりに発揮すれば、自ずと勝負は見えていた。名波監督も感服したように、選手を称える。

「今週の(気持ちの)切り替えはすばらしかった」

 試合前にして、すでに勝負は決していたのかもしれない。

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