2018.12.09

ジュビロが残留で名波監督は選手に感服。
実力通りの結果になったわけ

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 結果が出た今となっては、両者の間には、決して小さくない実力差があったと言わざるを得ない。

 J1参入プレーオフ決定戦。J1で16位のジュビロ磐田が、J2で6位の東京ヴェルディを2-0で下し、来季のJ1残留を決めた。

 磐田がヴェルディに許したシュートは、後半のわずか2本のみ。磐田は相手にほとんど何もさせなかった一方で、自らはPKとFKで効率よく得点を重ね、11年ぶりのJ1復帰を目指すヴェルディをねじ伏せた。

東京ヴェルディを下して、J1残留を決めたジュビロ磐田 客観的に両チームの実力や立場を見比べれば、磐田優位は明らかだった。

 磐田には、FWの川又堅碁、大久保嘉人、MFの田口泰士、山田大記、中村俊輔といった新旧の日本代表経験者がズラリ。しかも、J1残留、あるいは昇格をかけた最終決戦は、磐田のホームゲームで行なわれ、90分を終えて引き分けの場合でも、規定により磐田の残留が決まるのだ。

 とはいえ、サッカーとは生身の人間が行なうものであり、必ずしも机上の計算どおりには進まないから、面白い。磐田にとって、唯一にして最大の(それも、とてつもなく大きな)懸念材料は、両者の精神状態の違いだった。

 J2で6位となり、ギリギリでプレーオフ圏内に踏みとどまったヴェルディだったが、プレーオフに入ると、同5位の大宮アルディージャ、同3位の横浜FCを立て続けにアウェーで破る快進撃。1週間前の横浜FC戦では、試合終了間際の劇的な”サヨナラゴール”で勝利しているとあって、これ以上ないほど勢いに乗っていた。