2018.11.25

難病を発症したFC岐阜前社長が語る、
東京五輪へ向けた真のバリアフリー 

  • 恩田聖敬●文 text by Onda Satoshi

 スポルティーバの読者の皆様、ご無沙汰しております。FC岐阜を運営する、株式会社岐阜フットボールクラブの前社長で、現在は株式会社まんまる笑店の社長を務める、恩田聖敬です。ALS(筋萎縮性側索硬化症)を罹患しております。

FC岐阜のホーム最終戦を観戦した恩田氏

 今シーズンのFC岐阜は、前半戦こそ最高位7位とプレーオフ圏内も視野に入れながら、終わってみれば20位と、毎年恒例の残留争いを演じてしまいました。何と言っても、中盤の10連敗が痛すぎました。そんなFC岐阜がもがき苦しんでいる間、私個人ももがき苦しんでいました。

 7月の下旬に、軽い肺炎の疑いで入院しました。当時は、念のための入院で、すぐに退院するつもりでした。しかし数日後、事態は急変します。深夜に用を足した後に、これまで感じたことのない呼吸苦に襲われました。病院から妻には、「命の危険がある」と連絡があったそうです。幸いにして、一命は取り留めましたが、自身の呼吸で生きるのは限界であることを突きつけられました。結果として、8月末に気管切開をして人工呼吸器をつけることになりました。

 11月17日の、FC岐阜ホーム最終戦に、人工呼吸器ユーザーとして私は初めて観戦に行きました。退院後初めての外出だったこともあり、一時救護室に運ばれる事態にもなりましたが、何とか無事に帰ってくることが出来ました。その中で、思ったことを記そうと思います。